TakasakiPhysicsClub-RoboCup-Documentation

著者:根岸孝次

電子工作をするに当たって知っておくべき知識などをまとめておきます。

道具

電子工作で使うであろう部品を軽く解説します。ケーブルを作るために必要な工具については別途解説を作る予定です。

ショップ

電子部品などを取り扱っているお店を紹介します。

個人的に利用する順番も載せておきます。

  1. 秋月電子
    • 一番便利なのでここで都合の部品がないか探す
    • あればここで買うことが多いが単価が高い時には海外のショップを使うこともある
  2. LCSC
    • 単価が安くラインナップ豊富なのでここで売っていると嬉しい
    • JLCPCBで部品実装もできるのでここで取り扱っている部品で設計するとはんだ付けもしてもらえたりする
  3. Digikeyとマルツ
    • 最後の砦
    • ここでなければ諦めることが多々ある
    • 買う量などに応じてDigikeyとマルツを使い分ける
  4. その他
    • 1~3のショップに該当しないような商品はその時々適切なショップを選ぼう

基板発注

個人的にJLCPCB委託だと思っています。

PCBAの詳しいやり方はここで解説したのでぜひ読んでください。

安全面

電子工作をするに当たって、危険なことは発煙・発火です。(やけどとかは自己責任)物理部で火事を起こしたら部活が消えてなくなるかもしれないので注意しましょう。また、大会中に発煙したら原則一発アウトなので避けたいところです。

発煙・発火の原因

まずは、発煙・発火までのプロセスを考えましょう。

  1. 大電流が流れる
    • 1A以上だったら十分大電流
    • 流れる電流の最大値に注意する
    • ロジック部だったら1A程度でも発煙・発火
    • パワー部だったらものによりけりだが、5A,10A程度を目安に
  2. 部品・配線が発熱
    • 電気的なロスは$RI^2$ですので、大電流が流れると恐ろしいほど発熱します
    • 手でさわれないこともザラにあります
      • 安易に部品を触らない
  3. 発煙・発火
    • あまりにも部品が発熱することで部品が燃焼する

発煙・発火を起こさないためには1,2で対策する必要がありますね。

大電流に対する対処

大電流が流れることが直接的な原因であるので、まずはこれに対処するのが順当です。

大電流が流れると言っても、2つに分類できます。「定常的に大電流が流れる場合」、「意図せず大電流が流れる場合」

定常的に大電流が流れる場合の対処は楽です。モータードライバなどが該当します。主な対処は以下のとおりです。

次に、意図せず大電流が流れてしまう場合の対処について考えていきます。主な対処法は以下のとおりです。

以上のことは発煙・発火を防止するための防止策の一部に過ぎません。自分なりにどういった状況で発煙・発火が起こるのか、どうしたらそういうような状況が怒らずに済むのか、起こってしまった場合にどのように対処するのか考えてみてください。